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呆れたメデイア報道

[2016.07.21]

週刊紙の報道に一言

所詮週刊誌は売れてなんぼの世界であり、内容はいいかげんといわざるを得ない。我々実地医家は毎日患者さんを前にして知恵を絞りながら苦心して診療をしている。患者さんから症状を聞き取り診察をして必要な検査を行い診断し、適切な説明と治療薬の処方を行っているのだ。この間にかかる時間は数分であり、毎日たくさんの患者さんを診察しなければならない。

この時に必要な我々の武器の一つが処方薬である。現在は薬を処方するにしても7剤ルールや向精神薬の日数制限、種類制限など制約が多くこれに併用禁忌などが加わりより複雑化している。週刊誌が簡単に処方薬を必要がないからとばっさり切り捨てるようにはいかないのが現実である。実際風邪の患者さんにお薬を処方しないで経過観察と言ってしまえば患者さんからはそっぽ向かれる。ウイルス感染がほとんどなので抗生物質は必要ないといっても処方してくれと言われる。高血圧症の患者さんに必要な降圧剤を処方しようとしてもいったんのみだしたら一生飲むのでしょうと言われてしまう。高血圧症治療は血圧そのものを下げるだけでなく他の動脈硬化性疾患治療にもつながり長生きできますよとフォローしなければならない。

こういった医療現場の実態をどう考えているのか編集者に質問したい。編集者は病気持病を抱えてはいないのだろうか?製薬会社もだらしない。製品名まで記事に載せられているのに反論しないのはなぜだろうか?個々の製薬会社で問題があるなら製薬協で反論すればよい。このまま黙っていたら記事が正論と思われてしまう。全く医学的根拠がない非科学的記事を国民は信じてしまう。診療を妨害する以外の何物でもないくだらない記事に喝!!

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