ジェネリック医薬品について
国の政策で医療費を抑制するという命題の下ジェネリック医薬品に処方が誘導されている。実際7剤ルールというものは存在するものの、一医療機関のみで身体すべてを診ることはなかなか難しいのが現状である。したがって投薬数も必然的に増えてしまう。薬局のお薬手帳を見ると、こんなに内服しているのかと驚くこともよくある。専門性に特化しているといえば聞こえはいいが、投薬のみで、碌に診察もしない専門病院外来が存在することもも患者さんからよく耳にする。内科なのに聴診器すらあてないというから驚く。聴診器(ステト)は飾り物ではない。
外来診療は医療の基本であり、患者さんとの会話、診察、検査、投薬などの処置が一連の流れでありどれも欠かせない。ただ薬を出せばいいとか、それが安ければいいなどといった下世話な話では語れないもっと高貴な行為であり、ないがしろにされている。医師がもう少し頑張って頭を使い国の政策に振り回されないように自信を持つべき時に来ている。