お薬のお話
最近我々医師が処方するお薬の記事をテーマにしたmook magazineが発行されました。現在残薬問題が取りざたされておりタイムリーな話題であると思いました。しかし残念ながら医学的根拠に照らし合わせると困惑してしまう内容で、一部の大学教授などのコメントも実際の臨床現場を混乱させることはあっても患者さんに恩恵があるとは思えない内容でした。
絶対に必要な薬物をこの記事を読んだ患者さんが勝手に中止しそれにより重病を引き起こしたら雑誌や大学教授はどう責任を取るのでしょうか。巷では間違ったコメントや記事が氾濫しております。個々の顔や性格が異なるように医療はテーラーメイド治療が必要になってきました。ぜひかかりつけ医と相談をしてみてください。最近気になる事実がもう一つあります。それはメデイアにノー天気な医師が多数出演していることです。もちろん解説者としての意味はありますが雛壇に多数白衣が並ぶ姿はあまり気持ちのいいものではありません。少なくとも医師たる仕事は患者さんを診ることであり多忙を極めているのが現状です。現場から中継するとか方法はいろいろあると思われますので、ぜひご一考していただきたいものです。